hijiriko’s blog

夢小説の進捗状況や、キャラ考察、諸作品の感想などなど http://nanos.jp/greycells/

夢小説

以下の文章から始まる御堂筋の話を下さい

「お茶碗が割れると、まるでここにおったらあかんような気ィするんは、ボクだけやろか。 小さい頃ユキちゃんと皿洗いしよったら、手ぇが滑ってボクのお茶碗が割れてしもた。割れたお茶碗を見た時、ボクは「お茶碗だったもの」から、キミィはこのお家でご飯食…

巻ちゃんが文章からすり抜けてゆく

或る冬の夜。降り積もる雪は粉砂糖の如く樹々を彩る。吐息は真っ白な結晶となって、空気を明るく照らす。漏らす吐息の一つ一つが輝いては消えゆく様を眺めていると、段々、言霊の存在が可視化されて往くような心地がした。自分から排出されるもの一つが、こ…

いつか使うかも知れない冒頭文 巻島編2

「カメラ持って行くわ」そう彼女に言うと、「記念写真?」と純粋な声が返って来た。裕介はその清らかな声に眩暈がした。 以前はグラビアを眺めるばかりだった裕介は三日前、一眼レフを購入した。誰を撮ろうかなど、彼には愚問だ。撮るべき被写体はただ一人、…

いつか使うかも知れない冒頭文 巻島編

溶き卵と牛乳、砂糖は大さじ一杯。お好みでヴァニラ・エッセンスを数滴。パンは食パンでも、バゲットでも良い。それらをバットに移し、ラップのカーテンを閉めて好きなだけ同居させる。暗い冷蔵庫に一日も同居させたなら、あっという間に皆は恥じらいを捨て…